トリリンガル育児中。旅好き女のつぶやき

10年前は想像もしなかった 国際結婚×多言語育児×英語教育

初旅はカナダ横断!私がバックパッカー女子になったきっかけ

ワーキングホリデービザでカナダへ出発

私の通っていた大学の学部では、

単位取得のルールが少し変わっていました。

普通なら、毎年取らなくてはいけない単位数が決まっていたり

それぞれの学年で落とせない授業があったりするのですが、

私の場合は4年間で124単位取れば良いというルールだったんです。

一つだけ問題だったゼミへの出席については教授に相談し、

了解を得た上で、大学を休学せずに7ヶ月間

ワーキングホリデービザでカナダへ飛ぶことができたんです。

 

さすがに1年フルで行くことはできませんでしたが

7ヶ月間の間に達成したかった目標は3つ。

1.英語を日常会話レベルまで上達させる

2.カナダで働いてみる

3.カナダ横断の旅をする

ワーキングホリデービザとは便利なもので

1年間許される滞在期間中、

勉強しても働いても旅をしても何をしてもOK。

縛りがなく自由に生活ができるんです。

ワーキングホリデービザと

カナダでの英語学習、仕事についてなどは

またおいおい触れていきたいと思います。

 

自分の背中を押す!計画を実行に移すまで 

カナダ横断の旅というのは私にとって途方もない計画に思えました。

一人旅の経験はもちろんなく、

日本の26倍もの国土を持つカナダを横断、

ましてや英語はほとんど話せません。

カナダへ旅立ったとき、その計画はとっても曖昧なものでした。

最初の3ヶ月はバンクーバーで英語を学ぶと決めていたので、

出発はカナダの西玄関、バンクーバー

そして最終地点に決めたのは

昔から大好きだった「赤毛のアン」の舞台でもある

カナダの東端、プリンスエドワード島です。

 

この計画に備えて、日本で準備していったものは一つ。

153センチの身長の私が背負うと

どっちが背負われているのかと思うほどの大きなバックパック

大きさは確か80リットルくらいだったと思います。

お金のない学生だった私は、ヤフーオークションで中古のものを落札しました。

 

それでも、曖昧な計画で何も知らない国を一人で旅をするということに

いくらかの不安があったことは確かだと思います。

そんな不安を払拭するためには行動することが先決でした。

その頃から今も、私のモットーは有言実行

それがモットーだと言いながら、言ったことはやらないと!という思いで

自分で自分の背中を押していたんだと思います。

 

最初に行ったのは移動計画

まずは移動方法を調べました。

目をつけたのは長距離バス

カナダ全土を網羅しているグレイハウンドというバス会社があるのですが

そのグレイハウンドの走る都市が載った地図と

カナダ全国の地図を照らし合わせ、

1ヶ月のパスを買った場合にどのように移動していくかを考えました。

結局はマップを見ているだけ…

と思われそうですが、実はこれが大事なステップ。

自分の計画が初めて目に見えてリアルになる瞬間なんです。

これを見ると、本当にこんな旅できるのかなぁ~という気持ちが

これはできそう!行きたい!行く!…と変わってくるんですよね。

 

一人旅の予定だった旅のスタートが三人に

自分の中でそんな計画が走り出した頃、

私はカナダの語学学校で出来た新しい友達にこの計画を振れ回っていました。

有言実行を自分に課していた私は

人に言えば言うほど「行くんだ!」と自分の背中を押すことができたからです。

そんな中、私の計画にとっても興味を示したのが

入学当初から仲良くしていたスイス人の同じ年の女の子。

彼女の英語力は当時の私とは比べ物にならないほど高く、

一番上級クラスで勉強していました。

そんな彼女は、私にとって一緒にいるだけで勉強になる友人でした。

その彼女が、一緒に行きたい!と言い出したのです。

 

一人旅が不安なら、周りにあえて振れ回ってみるのは一つの手かもしれません。

今思えば、私の一人旅の歴史には

色々な人が私の一人旅に参加してくれました。

最初はいつも一人の予定なのが、

気づけば二人だったり、多い時には八人になった時もありました。

一人旅だと言うからこそ、一緒に行きたいと思う人が出てくるのです。

二人旅だといえば、その中に入るのはつい遠慮してしまいますよね。

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結局、旅はスイス人の女の子二人と三人での旅のスタートになりました。

当時二十歳だった私達。

あれからもう10年経ちましたが、彼女達とは今も仲良くしています。

もちろん、旅が許される期間はそれぞれバラバラだったので

一人、もう一人と減り、最後は一人になったのですが

これが私の人生最初のバックパッカー旅のスタートだったんです。

このカナダ横断の旅をきっかけに、

私の中古のバックパックは世界の色んな国を一緒に旅することとなりました。

最初の一歩の勇気があれば、そこからどんどん前へ進んでいくのを

今度はなかなか止められなくなるのかもしれませんね。