トリリンガル育児中。旅好き女のつぶやき

10年前は想像もしなかった 国際結婚×多言語育児×英語教育

海外でベビーシッターとして働いて見えた利点!選択肢は保育園だけじゃない

知らない人を家にあげるよりも保育園に預ける派?

f:id:trilingual:20160519145101j:plain

働くママが増えてきている日本ですが、

それと共に浮き彫りになっている問題が保育園の待機児童。

保育園に預けられないから働けない、という声は私の周りでもよく聞きます。

でも、保育園に預けるだけが選択肢でしょうか。

 

保育士資格も持っているベビーシッター

最近ではスマートシッターポピンズなど

ベビーシッターを派遣する色々なサービスが普及してきています。

少し家をあける間だけ見ておいて欲しい場合や、

月極でまとまった時間を見ておいて欲しい場合など

ニーズによって形態は様々。

 

ニュースでも、責任に対しての保育士の待遇が悪すぎるとよく聞く通り、

実際に世の中には保育士資格を持っているのに

保育士として働いていない人が山ほどいるのです。

そのため、ベビーシッターサービスに登録している保育士さんもたくさん。

保育士の資格にこだわる人も、それなら安心ですよね。

個人と個人間で知らない人にお願いするような

インターネット上でのベビーシッターサイトでは

色々なトラブルもありますし不安もありますが、

このようなサービスを利用して

研修を受けたシッターさんに来てもらえるならずっと安心です。

 

プライベート保育だからこそのメリット

しかも見てもらっている間に英語を教えてもらえるサービスや

子供とシッターさんだけの空間があるからこそできる

プライベートレッスンなどの+αをお願いできるのも魅力。

 

家で見てもらうので、お昼寝布団を初めとする色々な保育園グッズを

わざわざ購入する必要もなく

子供が慣れた空間で子供が普段使っているもので保育してもらえます。

子供同士の社交性を育てるという点では

プライベート空間での保育はデメリットといえるかもしれませんが、

流行り風邪から守ることもできますし、

心配のないときはシッターさんに児童館に連れていってもらうこともできます。

 

ベビーシッターとしての経験を通して言えること

海外ではベビーシッター保育こそ一般的

こんなことを書いていますが、

私の息子はまだ1歳で保育園に預ける予定もないので

ベビーシッターをお願いする必要もなく、私は利用していません。

それでもベビーシッターは良いと自分で思うのは

私自身がベビーシッターとして働いていた経験があるからです。

 

海外ではベビーシッターの利用が大変普及しているので

日本のように研修がしっかりしたサービスももちろんあるのですが

個人で雇ったり雇われたりしていることもよくあります。

私は研修を受けたこともありませんでしたし

ベビーシッターに関する何も資格も持っていません。

受け入れる側からすれば確かにリスクがあると思うので、

その点では研修を受けたシッターさんにお願いするほうが良いと思います。

私は雇われる側だった上に住み込みで働ける家を探していたので

そんなにシッター経験にこだわりのない家族が多いということは

こちらにも選択肢があったという点で助かりました。

 

ホストファミリーとしてベビーシッターを雇う方法

英語ではベビーシッターという言葉よりも

Nanny(ナニー)やAu Pair(オーペア)という言葉を使います。

私が登録していたのはAuPairWorldというウェブサイト。

ここで初めて見つけた家族は

これから子供が生まれるという家族でした。

お母さんになる人は、自分の家でオーガニック化粧品を作り

インターネットで売っている自営業の社長さん。

お父さんは建築現場で働く人でした。

お母さんはずっと家にいるものの、仕事があるので

住み込みで働いてくれるオーペアを探していたのです。

 

日本では住み込みでベビーシッターを雇うとなると

相当のお金持ちしか無理だと思いますが、

例えば私がそうだったように

● 海外から長期で来ている旅行者もしくは留学生で

● 住む部屋を探していて(こちらにスペアの部屋があって)

● ベビーシッターをしたいという希望がある

場合は、ホストファミリーとなって

低コストで子供の遊び相手を見つけることだってできると思います。

私は1週間ごとの契約で、自分の部屋と3食の食事つきで

1日に6時間赤ちゃんの面倒を見ることで

週に120NZD(現在のレートで約8800円)のお小遣いをもらっていました。

完全に子供を預けて家を出る場合はこの選択肢は難しいと思いますが

自分は家にいるが家事育児の手助けが欲しいという場合には

保育園の送り迎えも不要ですし、打ってつけだと思います。

エージェントを通すこともできますが、

オーペアワールドのようなサイトは日本でも利用できます。

もちろん、決めるまでにお試し期間を自分で設けたり

面接したりと自由に決められるので人を見て決めることも可能です。

 

親の都合だけでなく子供の教育のためになることも

最近では子供の英語学習に力をいれるお母さんも多いですが

英語教室に高い月謝を支払って通わせるよりも

ネイティブのベビーシッターに小さい頃からみてもらっているほうが

比べ物にならないほどの影響力があります。

とくに3歳までの子供に日常的に英語で話しかけるという行為は

その後の英語教育に大きな違いをつけてくるでしょう。

 

ちなみに私がベビーシッターとして働いていた家族の近所に、

ベトナム人のシッターを雇っていた家族が住んでいました。

彼女が面倒を見初めてから1年と少しだったようですが、

常に子供達にはベトナム語で話しかけて世話をしていたらしく、

子供達はまだ話せなくてもシッターの言っている意味を全て理解していたようです。

これが子供の語学吸収力を十分に証明していますよね。

 

ネイティブの女性旅行者で、日本への長期滞在希望で

子供の世話をしたいという人はそう珍しくないと思います。

この場合、ずっと同じ人に何年もお願いすることはできないと思いますが

ホストファミリーとして留学生を次々受け入れるのと

ベビーシッターとして働いてくれる人を受け入れるのと

私にはあまり大差はないのではないでしょうか。

もちろん、ただの旅行者という視点は変わりませんので

大きな責任を負わせられないことは当然のことですが、

何事も、お互いの信頼は時が積み重ねていくものです。

 

ベビーシッターというのは親の都合で子供を見てもらうという以外にも

たくさんの利点があると思います。

とりわけこれからたくさんの外国人が日本へ来ると見られていますし

外国人シッターさんについても考えるべきではないでしょうか。