トリリンガル育児中。旅好き女のつぶやき

10年前は想像もしなかった 国際結婚×多言語育児×英語教育

イケメンでロマンチック?日本人女子がフランス人彼氏に持つイメージとは

なぜか金髪の白人が想像されるフランス人の外見

「将来はフランス人と結婚するんだ!」

と、小さい頃から特に理由もなく言っていた私の妹。

ドイツ人でもイタリア人でもスペイン人でもなく、なぜかフランス人。

結局それを聞いていた私がフランス人と結婚するとは

誰も予想していない結果でしたが、

昔から妹がイメージしていたフランス人は

背が高くて白人、青い目で金髪。

でも金髪で青い目というような色素の薄い人種は

フランスというよりも、もっと北ヨーロッパでよく見られます。

ノルウェースウェーデンなど、スカンディナビア半島のほうですね。

 

ちなみに私の主人はフランス人ですが

この一般的に想像される外見からはかけはなれています。

主人の母親は南米出身者のため、褐色肌を受け継ぎ

髪の毛も目の色もほぼ真っ黒。

それでも、フランスにおいてその外見から偏見を受けたことはありません。

フランスには多くの移民が生活しており、

陸続きのヨーロッパの中心にあることで多くの血が交じり合っています。

日本人が想像する「フランス人」よりも

実際には全然違う外見の「フランス人」のほうが多いと言えます。

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これはフランスのパリにある大学の学食を訪れた時に撮った写真です。

全員がフランス人。

この中に、あなたがイメージするフランス人の外見を持つ人は何人いますか?

 

純日本人しか受け入れない閉鎖的な日本

日本では日本国籍を持っていても明らかに海外の血が混じる顔は目立ちますし

見た目が純日本人でないというだけで、日本人だと信じない人もいます。

実際にハーフのミス・日本が誕生したとき、

多くの日本人の反応は「この外見で日本の代表か」というものでした。

彼女の外見は明らかに純日本人ではありませんでしたが

日本で育ち、日本語を母国語とする列記とした日本人なのです。

見た目がハーフであるがために、

日本メディアが彼女のことを報道したのは例年よりもよっぽど小規模でした。

日本メディアよりも海外メディアのほうが取り上げていたほどで、

町を歩いていても日本人よりも外国人旅行客に気づかれると言っていました。

日本は島国で閉鎖的な環境であるがために、

海外の血を受け入れないという問題が深く根ざしているのです。

 

実際に、今でこそハーフ芸人というカテゴリーが成立し

ハーフのモデルさんやタレントさんを毎日のようにテレビで見かけます。

これだけを見ていれば、

まるでハーフであることが特別なメリットのように思えますが

彼らの多くがハーフであることで今までに色々な辛い思いを経験しています。

特に子供時代には周りと違うということで様々なことがあったでしょう。

実際問題、日本にはこんなにも外見に対する偏見がありますが

フランスにはこのような外見に対する固定観念は存在しません。

 

フランス人男性は皆ロマンチストでレディーファースト?

意味を知っていても知らなくても、

「ジュテーム」というフランス語の言葉を

多くの人が聞いたことがあると思います。

je t'aimeというつづりのこの言葉は

フランス語のI love you 愛してる なんですね。

なぜか、私の周りの人は

フランス人彼氏(旦那)は常にジュテームと言ってくれる…

というイメージを持っているようなのですが、どうでしょうか。

 

確かに日本人は国民性がシャイですから

あまり気持ちを日々言葉にすることは少ないかもしれません。

でも、フランス人だからと言って

毎日この言葉を言っているというイメージは大間違いです。

日本人でも常に「好きだよ」と言ってくる人がいるように

フランスでも人それぞれ。

私と主人は共通語が英語なので、

今までにマジメな顔でジュテームと言われたことは一度もありません(笑)

かといって、I love youを使うのもやっぱり特別なタイミングです。

 

ただ、フランス人に限らず西洋文化では

「遠まわし」や「曖昧」に気持ちを伝える文化がないので

「空気を読む」必要もないわけで、

その点では男女間の言葉の伝え方も日本人よりはストレートだと思います。

「その服似合っているね」

「今日、とてもかわいいよ」

なんて言葉をさらりと言ってしまえたりするのは言葉の文化。

そこが日本人女子にはロマンチックに聞こえることもあるかもしれませんね。

 

レディーファーストという点では、

多くのフランス人男性が自然と身に着けている点かもしれません。

亭主関白を気取る男性はフランスではモテませんし

どれだけ女性を上手に扱えるかというのは男性としての魅力

意識しなくても、日本人女子が「おっ」と思う

レディーファーストのマナーをこなしているように思います。

 

例えば女性に花束をプレゼントするというシーンは

日本ではとてもロマンチックで特別ですよね。

私はプロポーズのシーンにそんな風景を想像します。

でも、日本のホワイトデーや記念日には

花束よりもネックレスなどのアクセサリーのプレゼントが

どちらかというと多いのではないでしょうか。

海外にはホワイトデーの習慣はなく、

バレンタインデーは恋人達が一緒に過ごす日となっています。

あえて何かをプレゼントしなければいけないというルールはなく

ただ少し贅沢なディナーを一緒に食べにいったりするのが普通。

そんなとき、花束を持っていく男性は多いようで

バレンタインデーには花束を持った男性やもらった女性をよく見かけます。

 

いかがでしたか。

今日は日本人がフランス人男性に持っている視点から見てみましたが

実際のフランス人って…という話はたくさんあります。

面白いので、それもまた少しずつ紹介していきますね。

海外でベビーシッターとして働いて見えた利点!選択肢は保育園だけじゃない

知らない人を家にあげるよりも保育園に預ける派?

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働くママが増えてきている日本ですが、

それと共に浮き彫りになっている問題が保育園の待機児童。

保育園に預けられないから働けない、という声は私の周りでもよく聞きます。

でも、保育園に預けるだけが選択肢でしょうか。

 

保育士資格も持っているベビーシッター

最近ではスマートシッターポピンズなど

ベビーシッターを派遣する色々なサービスが普及してきています。

少し家をあける間だけ見ておいて欲しい場合や、

月極でまとまった時間を見ておいて欲しい場合など

ニーズによって形態は様々。

 

ニュースでも、責任に対しての保育士の待遇が悪すぎるとよく聞く通り、

実際に世の中には保育士資格を持っているのに

保育士として働いていない人が山ほどいるのです。

そのため、ベビーシッターサービスに登録している保育士さんもたくさん。

保育士の資格にこだわる人も、それなら安心ですよね。

個人と個人間で知らない人にお願いするような

インターネット上でのベビーシッターサイトでは

色々なトラブルもありますし不安もありますが、

このようなサービスを利用して

研修を受けたシッターさんに来てもらえるならずっと安心です。

 

プライベート保育だからこそのメリット

しかも見てもらっている間に英語を教えてもらえるサービスや

子供とシッターさんだけの空間があるからこそできる

プライベートレッスンなどの+αをお願いできるのも魅力。

 

家で見てもらうので、お昼寝布団を初めとする色々な保育園グッズを

わざわざ購入する必要もなく

子供が慣れた空間で子供が普段使っているもので保育してもらえます。

子供同士の社交性を育てるという点では

プライベート空間での保育はデメリットといえるかもしれませんが、

流行り風邪から守ることもできますし、

心配のないときはシッターさんに児童館に連れていってもらうこともできます。

 

ベビーシッターとしての経験を通して言えること

海外ではベビーシッター保育こそ一般的

こんなことを書いていますが、

私の息子はまだ1歳で保育園に預ける予定もないので

ベビーシッターをお願いする必要もなく、私は利用していません。

それでもベビーシッターは良いと自分で思うのは

私自身がベビーシッターとして働いていた経験があるからです。

 

海外ではベビーシッターの利用が大変普及しているので

日本のように研修がしっかりしたサービスももちろんあるのですが

個人で雇ったり雇われたりしていることもよくあります。

私は研修を受けたこともありませんでしたし

ベビーシッターに関する何も資格も持っていません。

受け入れる側からすれば確かにリスクがあると思うので、

その点では研修を受けたシッターさんにお願いするほうが良いと思います。

私は雇われる側だった上に住み込みで働ける家を探していたので

そんなにシッター経験にこだわりのない家族が多いということは

こちらにも選択肢があったという点で助かりました。

 

ホストファミリーとしてベビーシッターを雇う方法

英語ではベビーシッターという言葉よりも

Nanny(ナニー)やAu Pair(オーペア)という言葉を使います。

私が登録していたのはAuPairWorldというウェブサイト。

ここで初めて見つけた家族は

これから子供が生まれるという家族でした。

お母さんになる人は、自分の家でオーガニック化粧品を作り

インターネットで売っている自営業の社長さん。

お父さんは建築現場で働く人でした。

お母さんはずっと家にいるものの、仕事があるので

住み込みで働いてくれるオーペアを探していたのです。

 

日本では住み込みでベビーシッターを雇うとなると

相当のお金持ちしか無理だと思いますが、

例えば私がそうだったように

● 海外から長期で来ている旅行者もしくは留学生で

● 住む部屋を探していて(こちらにスペアの部屋があって)

● ベビーシッターをしたいという希望がある

場合は、ホストファミリーとなって

低コストで子供の遊び相手を見つけることだってできると思います。

私は1週間ごとの契約で、自分の部屋と3食の食事つきで

1日に6時間赤ちゃんの面倒を見ることで

週に120NZD(現在のレートで約8800円)のお小遣いをもらっていました。

完全に子供を預けて家を出る場合はこの選択肢は難しいと思いますが

自分は家にいるが家事育児の手助けが欲しいという場合には

保育園の送り迎えも不要ですし、打ってつけだと思います。

エージェントを通すこともできますが、

オーペアワールドのようなサイトは日本でも利用できます。

もちろん、決めるまでにお試し期間を自分で設けたり

面接したりと自由に決められるので人を見て決めることも可能です。

 

親の都合だけでなく子供の教育のためになることも

最近では子供の英語学習に力をいれるお母さんも多いですが

英語教室に高い月謝を支払って通わせるよりも

ネイティブのベビーシッターに小さい頃からみてもらっているほうが

比べ物にならないほどの影響力があります。

とくに3歳までの子供に日常的に英語で話しかけるという行為は

その後の英語教育に大きな違いをつけてくるでしょう。

 

ちなみに私がベビーシッターとして働いていた家族の近所に、

ベトナム人のシッターを雇っていた家族が住んでいました。

彼女が面倒を見初めてから1年と少しだったようですが、

常に子供達にはベトナム語で話しかけて世話をしていたらしく、

子供達はまだ話せなくてもシッターの言っている意味を全て理解していたようです。

これが子供の語学吸収力を十分に証明していますよね。

 

ネイティブの女性旅行者で、日本への長期滞在希望で

子供の世話をしたいという人はそう珍しくないと思います。

この場合、ずっと同じ人に何年もお願いすることはできないと思いますが

ホストファミリーとして留学生を次々受け入れるのと

ベビーシッターとして働いてくれる人を受け入れるのと

私にはあまり大差はないのではないでしょうか。

もちろん、ただの旅行者という視点は変わりませんので

大きな責任を負わせられないことは当然のことですが、

何事も、お互いの信頼は時が積み重ねていくものです。

 

ベビーシッターというのは親の都合で子供を見てもらうという以外にも

たくさんの利点があると思います。

とりわけこれからたくさんの外国人が日本へ来ると見られていますし

外国人シッターさんについても考えるべきではないでしょうか。

外国人旦那には理解不能!日本と西洋の結婚式ご祝儀事情の違い

お祝いの気持ちだけでは済まされないお金の問題

20代後半に差し掛かってから、

周りの友人達が続々と結婚し始めました。

いわゆる結婚ラッシュです。

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となると、結婚式に招待される度に頭を悩ませるのがご祝儀

お祝いしたい気持ちはもちろんありますが

披露宴から二次会まで呼ばれるとなると、

特に女性ではまずヘアメイクにかかるお金、もちろん交通費、

そしてご祝儀に二次会の会費…とお金のことが気になります。

最低でも4万円~5万円くらいは飛んでいくことになることがほとんど。

でも、自分が招待されれば自分の時には招待するというのが普通なので

結局はお互い様だったりする部分もありますよね。

 

ちなみに私は、20代後半に海外を放浪していた時間が長かったことや

妊娠・出産を経たこともあり

友人の結婚式には招待された全てに出席することができませんでした。

私自身の結婚式をしたのも実は今年の春なのですが

結局主人が外国人だということもあって海外挙式。

日本から参列してくれた友人もいますが

飛行機代もかかるのでご祝儀は受け取りませんでした。

それでも、わざわざ結婚祝いを贈ってくれた友人もいましたし

お祝いにかかるお金は持ちつ持たれつ…というところもあると思います。

 

海外の結婚式で渡すお祝いとは

日本人の私とフランス人の主人の挙式は

間を取って(?)インドネシアバリ島で行いました。

全員が日本人だった私の招待客に対し、

主人側は結構な多国籍。

フランス・ベルギー・スイス・シンガポール

ちなみにシンガポールはアジアですが、

文化的に見ると西洋文化にずっと近いと思います。

 

日本からバリまでの渡航費と

ヨーロッパからバリまでの渡航費を考えると

さすがにヨーロッパからのほうが時間もお金もかかるわけです。

でも、親しい友人の結婚式とあらば世界中どこへでも!

そんな気持ちで本当に海外渡航する人の比率は

日本よりも圧倒的に多いような気がします。

日本だったら、海外挙式は家族だけで

友人達は日本に帰ってから二次会で呼ぶ、

というのがなんとなく一般的になっていますよね。

 

そんな中、海外のご祝儀事情はどうなっているのでしょうか。

遠いところからわざわざバリまで足を運んでくれた友人達から

ご祝儀をもらうということは期待していなかったのですが

結局全ての人から受け取りました。

額は平均にすると日本円で2万5千円ほど。

これは額面にすると多いほうだと思います。

西洋では、お金をあげるという決まりはなく

物をプレゼントすることもありますし、

お金を渡すにしても、例えば5千円でも全く問題ないわけです。

挙式のため遠い国に渡航した場合は、交通費に多額のお金がかかるため

もちろんお祝いの言葉やメッセージカードだけでも十分。

 

また、海外挙式に招待しない場合で

多くの友人が出席する結婚式になる場合、

様々な形で新郎新婦にお祝いが贈られます。

挙式後に新婚生活が始まるカップルの場合

新婚生活には新しい家具や家電が必要になってきますよね。

これにはかなりのお金がかかります。

そこで、結婚式の前に友人代表が新郎新婦に

「これからの生活に必要なものリスト」を

書いてもらうようにお願いします。

そして、参列者みんなで出し合ったお金で

家具や家電を買ってプレゼントするんです。

これは助かりますね!

披露宴パーティのゲームでお金を集める

日本の披露宴や二次会でのゲームというと

出席者に何かが当たるプレゼントゲームなどが一般的ですが、

西洋ではあまりそういう風習はありません。

結婚が決まったとき、私がスイス人の友人からプレゼントされたのは

真っ白なレッグバンド

これはヨーロッパの伝統的な結婚式のゲームの一つのようで、

新婦がレッグバンドを足首にはめるところから始まります。

お金を集めるためのバスケットを持った男性と女性が招待客間を周り、

男性招待客がバスケットにお金を入れると

そのレッグバンドが上に上がります。

どんどん上に上がるに連れて、ウエディングドレスがどんどん捲り上げられ

新婦の脚があらわに。

それを阻止するためにお金を入れるのは女性招待客。

レッグバンドが上がったり下りたりする間に、

お祝い金がどんどん集まっていくわけですね。

もうこれ以上上げられない!というところまでレッグバンドがあがったら終了!

集まったお金が招待客からのお祝いとなります。

 

どうして日本の結婚式ではご祝儀が3万円?

3万円と決まっているわけではありませんが、

この金額が一般的なご祝儀金額だと思います。

お金のない学生の場合は1万円、

社会人なら3万円、

兄弟姉妹の式なら5万円、

両親なら10万円~…というのが相場です。

10万円以下だと、偶数にしないほうが良いと言われているのは

偶数は2で割れることで別れを連想させるため。

でも10万以上なら偶数でも良いなんて、

筋が通っていないと思うのは私だけでしょうか。

日本ではこういう「縁起」に肖ろうとする伝統が多いですが

私個人的にはそんなものは人生に何の影響もないと信じているので

仏滅に結婚式を挙げても安いなら良いだろうと思っています。

 

そしてこの日本のご祝儀の慣わしを理解できないのがフランス人の主人。

「僕達はお金持ちなわけでもないし、今は節約しなければいけない大事な時期。

 友達ならそれくらい理解して当たり前だろう?

 どうして3万円も渡す必要があるんだ?1万円でもいいじゃないか」

そう、その通りなんです。

全くもって理解できない気持ちが理解できる…のですが、

結婚式に呼ぶ招待客って「親友」だけじゃないのが普通なんですよね。

とりわけ個人的に仲がよくなくても、同僚全員呼ばないと…とか

この友人だけ呼んだり呼ばなかったりするとグループ内に不穏な空気が…とか

結婚式に招待されたから、私も招待しないと…とか

そういう面倒くさい繋がりがあったりするんです。

そもそも、そういうところから理解できない理由が文化の違い。

 

祝儀袋を開けてみたら3万円と思っていたのに1万円だった!とか

たまに聞く話ですが、普通はそれを本人に抗議したり愚痴ったりしません。

でも、心の中でずーっと残っていくんですよね。

下手すれば一生「1万円しか祝儀を包んでくれなかった人」というレッテルが

その人の中で貼られて、それが友人としての関係の間に壁を作っていったり。

なんて面倒くさい、と思うと同時に

なんて薄っぺらい関係だ、とも思います。

そんな相手すら招待しなくてはならないというところが

日本のくだらない仕来り義理なんですよね。

こうは言っても、私も日本人なので友人の結婚式には協調性を持って出席しますし

そこまで親しい相手でなくても、ご祝儀の額を減らしたりはしません。

それを外国人の主人に理解しろというのがそもそも難しい話なんです。

ですので、友人の結婚式のご祝儀代はもちろん全て私のポケットマネーです。

 

国際結婚には、こんな意外なところでも

説明しても理解できない文化の違いが突然目の前に現れたりします。

それは相手の文化に対しても同じ。

お互いが譲り合って理解しようと努力しあうという点も

国際結婚を成功させる秘訣の一つです。

初旅はカナダ横断!私がバックパッカー女子になったきっかけ

ワーキングホリデービザでカナダへ出発

私の通っていた大学の学部では、

単位取得のルールが少し変わっていました。

普通なら、毎年取らなくてはいけない単位数が決まっていたり

それぞれの学年で落とせない授業があったりするのですが、

私の場合は4年間で124単位取れば良いというルールだったんです。

一つだけ問題だったゼミへの出席については教授に相談し、

了解を得た上で、大学を休学せずに7ヶ月間

ワーキングホリデービザでカナダへ飛ぶことができたんです。

 

さすがに1年フルで行くことはできませんでしたが

7ヶ月間の間に達成したかった目標は3つ。

1.英語を日常会話レベルまで上達させる

2.カナダで働いてみる

3.カナダ横断の旅をする

ワーキングホリデービザとは便利なもので

1年間許される滞在期間中、

勉強しても働いても旅をしても何をしてもOK。

縛りがなく自由に生活ができるんです。

ワーキングホリデービザと

カナダでの英語学習、仕事についてなどは

またおいおい触れていきたいと思います。

 

自分の背中を押す!計画を実行に移すまで 

カナダ横断の旅というのは私にとって途方もない計画に思えました。

一人旅の経験はもちろんなく、

日本の26倍もの国土を持つカナダを横断、

ましてや英語はほとんど話せません。

カナダへ旅立ったとき、その計画はとっても曖昧なものでした。

最初の3ヶ月はバンクーバーで英語を学ぶと決めていたので、

出発はカナダの西玄関、バンクーバー

そして最終地点に決めたのは

昔から大好きだった「赤毛のアン」の舞台でもある

カナダの東端、プリンスエドワード島です。

 

この計画に備えて、日本で準備していったものは一つ。

153センチの身長の私が背負うと

どっちが背負われているのかと思うほどの大きなバックパック

大きさは確か80リットルくらいだったと思います。

お金のない学生だった私は、ヤフーオークションで中古のものを落札しました。

 

それでも、曖昧な計画で何も知らない国を一人で旅をするということに

いくらかの不安があったことは確かだと思います。

そんな不安を払拭するためには行動することが先決でした。

その頃から今も、私のモットーは有言実行

それがモットーだと言いながら、言ったことはやらないと!という思いで

自分で自分の背中を押していたんだと思います。

 

最初に行ったのは移動計画

まずは移動方法を調べました。

目をつけたのは長距離バス

カナダ全土を網羅しているグレイハウンドというバス会社があるのですが

そのグレイハウンドの走る都市が載った地図と

カナダ全国の地図を照らし合わせ、

1ヶ月のパスを買った場合にどのように移動していくかを考えました。

結局はマップを見ているだけ…

と思われそうですが、実はこれが大事なステップ。

自分の計画が初めて目に見えてリアルになる瞬間なんです。

これを見ると、本当にこんな旅できるのかなぁ~という気持ちが

これはできそう!行きたい!行く!…と変わってくるんですよね。

 

一人旅の予定だった旅のスタートが三人に

自分の中でそんな計画が走り出した頃、

私はカナダの語学学校で出来た新しい友達にこの計画を振れ回っていました。

有言実行を自分に課していた私は

人に言えば言うほど「行くんだ!」と自分の背中を押すことができたからです。

そんな中、私の計画にとっても興味を示したのが

入学当初から仲良くしていたスイス人の同じ年の女の子。

彼女の英語力は当時の私とは比べ物にならないほど高く、

一番上級クラスで勉強していました。

そんな彼女は、私にとって一緒にいるだけで勉強になる友人でした。

その彼女が、一緒に行きたい!と言い出したのです。

 

一人旅が不安なら、周りにあえて振れ回ってみるのは一つの手かもしれません。

今思えば、私の一人旅の歴史には

色々な人が私の一人旅に参加してくれました。

最初はいつも一人の予定なのが、

気づけば二人だったり、多い時には八人になった時もありました。

一人旅だと言うからこそ、一緒に行きたいと思う人が出てくるのです。

二人旅だといえば、その中に入るのはつい遠慮してしまいますよね。

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結局、旅はスイス人の女の子二人と三人での旅のスタートになりました。

当時二十歳だった私達。

あれからもう10年経ちましたが、彼女達とは今も仲良くしています。

もちろん、旅が許される期間はそれぞれバラバラだったので

一人、もう一人と減り、最後は一人になったのですが

これが私の人生最初のバックパッカー旅のスタートだったんです。

このカナダ横断の旅をきっかけに、

私の中古のバックパックは世界の色んな国を一緒に旅することとなりました。

最初の一歩の勇気があれば、そこからどんどん前へ進んでいくのを

今度はなかなか止められなくなるのかもしれませんね。

女はX'masケーキなんてもう古い!結婚は25まで初産は30まで…は日本だけ

婚活に励む20代後半女子達

今日、この記事を書こうと思ったのは

5月17日が私の30歳という大台誕生日だからです。

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この写真は4年前、26歳の誕生日を迎えたときのもの。

ニュージーランドで友人達からのサプライズパーティ

今までにあったとても素敵な誕生日の一つです。

また三十路に一歩近づいた!なんて言っていましたが

ついにその三十路に到着です。

 25歳になった誕生日には「これで四捨五入したら30歳…」なんて言ったり

29歳になった誕生日には「華の20代も後1年か…」なんて言ったり

どうして女性は30歳の誕生日をこんなにも特別視するんでしょう。

 

昔から女はクリスマスケーキだなんて言われます。

24歳(24日のクリスマスイブ)までに売れなければ売れ残り。

25歳(25日のクリスマス当日)になって

それを過ぎた日にはもう誰も買ってくれない。

でも、この観念はもう日本でもすっかり古い考えになってきましたね。

それは女性の社会進出が進んでいるから。

寿退社をする女性もめっきり減ってきました。

結婚したら専業主婦になるなんてもう古いんです。

女性だってバリバリ働いてナンボの社会になってきているわけです。

 

なのに、やっぱり20代後半から女性達が気になるのは結婚。

20代後半になると女子会で集まるたびに

「結婚」というワードがでないことはないですよね。

彼氏がいなければさらに

周りがどんどん結婚していくことに焦ってしまって

合コンや婚活に積極的に参加したりする人もいます。

実際、私の周りもそんな感じです。

私は今日30歳になるまでに結婚と出産をしましたが、

思い返せば26歳の時に5年付き合った人と婚約破棄をした経験もあり

その時は30歳までの結婚なんて想像もできませんでした。

恋愛に発展する出会いも、結婚へのタイミングも

いつどこで突然来るかわからないものです。

でも、独身女子からしたらやっぱり焦ってしまう気持ちもありますよね。

そんな気持ちもわからなくもありません。

 

ヨーロッパでは20代の結婚は早すぎる

海外の友達の中でも、私はヨーロピアンの友達が比較的多いのですが

やはり同じ年頃の女の子がたくさんいます。

でも、驚くことに誰も結婚していません。

もう何年も同じ彼氏と付き合っている子も数人いますが、

本人達に結婚願望がまだないんです。

 

日本で婚姻届の紙切れ一枚で結婚できるのとは違い、

ヨーロッパでは結婚するためには法律に則った結婚式が必要になりますし

届出にもお金がかかったりと色々とややこしいところがあります。

そのため、子供が出来てから結婚するカップルも多いですし

子供が出来ても結婚しないカップルも山ほどいます。

日本では結婚することで扶養家族になれたり税金が免除されたりしますが、

ヨーロッパでは結婚していなくても子供が出来れば内縁の妻・夫として

結婚しているのと同様に扱われるため、

本物の愛を誓うこと以外、結婚するメリットというのは特にないんです。

 

結婚したいのは子供が欲しいから?

日本女子が30歳までの結婚を意識するのにあたって

一番の理由が「子供を産むこと」だと思います。

近年では初産の年齢がぐんと上がってきましたが、

やはり若くして産みたいという気持ちは女性には皆あるものです。

とくに、日本では35歳を超えると母子手帳

マル高と呼ばれる高齢出産マークが押されます。

これがさらに女性へのプレッシャーを与えているのかもしれません。

 

2014年、日本でも平均初産年齢が初めて30歳を超えました。

ヨーロッパも同様、先進諸国の初産年齢は年々高くなってきています。

母体のことを考えれば、若くしての出産のほうが良いことに違いはありませんが

医療レベルがどんどん上達しているのも事実です。

いまや30歳を超えての初産なんて普通。

ましてや40歳で初産を経験する女性も珍しくなくなってきています。

 

日本の独身女子を結婚に焦らせるのは

子供を産むのは結婚してからであることが当然!

結婚したらとにかく子供を産め!仕事よりも家!

というこの古い考え方です。

まだまだ女性進出のための社会が出来上がってきていないことが原因で

今の若い女性達を苦しめているんですね。

 

人生は一度だけ!自分らしい女性らしい人生にしていこう

私は実は最初の妊娠が予期していないものでした。

妊娠がわかったのがプロポーズされた2ヵ月後だったのですが

プロポーズを受けたというだけで

結婚式の予定も立てはじめず、のんびりやっていくつもりだったのが

思わぬ妊娠で、結婚への運びが早くなったんです。

赤ちゃんは授かりものですし、

こういうタイミングだったんだろうし運命だったんだと思いますが

もしあの時に妊娠していなかったら、

今日この30歳の誕生日に子供がいたかどうかはわかりません。

確かに30歳を超えたら、

子供を産むことに対する意識が出てくるのは普通だと思いますが

まだ先に10年あると思ってください。

でも20代の女性が結婚・出産を行き急ぐのは勿体ないような気がします。

私は20代だったからこそできた経験をたくさんしました。

自分の人生は一度きり。

若いうちしかできないことを思いっきり楽しんでから

30歳を節目に、結婚や出産を考えてほしいなと思います。

ブスとイケメン!?国際カップルがよく言われる理不尽な外見の差

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ブスでも外国人となら結婚できる

…なんて、相当ひどい悪口だと思うんですが

なぜか学生時代からよくこんな話題に触れる機会がありました。

京都で生まれ育ってきたのが原因かもしれませんが

日本人女子×外国人男子のカップルを見かけることは

そんなに珍しいことではなかったんです。

観光客が多いのはもちろんですが、

そのまま京都に憧れて移住してきたり

大学の数では全国7位の上に有名大学も多い京都に留学してきたりで

住んでいる外国人の数も比較的多いのかもしれません。

 

世間知らずの娘がさらに調子に乗っていた中高生時代、

京都市のセンター街を歩いている時に

国際カップルを見かけるたびに

「外国人と付き合う日本人に可愛い人はいない」

という話題に多々触れた記憶があります。

実際、私も主人は初めての外国人の彼氏ではなかったんですが

仲の良い男友達に「ブスでも外国人にはモテるからなぁ(笑)」と

冗談でからかわれた経験がありました。

誰もがそんなことはないとわかっていても、

世間にまかり通ってる変な国際カップルあるある知識な気がします。

 

日本人ブスとイケメン外国人ってどんな顔?

では、日本人の言う「ブス」と「イケメン外国人」って

一体どこに線引きがあるんでしょうか?

輪郭一つ、鼻一つ、顔のどこかの形一つで人間の外見の印象って変わります。

その中でも、最も女子が気になるのはやっぱり

メイクでもマスカラ、アイライン、アイシャドウに始まり

つけまつげ、カラーコンタクトなど

目の周りだけでも使う種類が多種多様です。

そして近年、メイク道具の一つとして当たり前になってきたのがアイプチ

一重まぶたを二重まぶたにする道具ですね。

液体タイプもあればテープタイプやファイバータイプまで種類も様々。

これ一つで、純和風の切れ長目も

お人形さんのようなくっきりお目目になったりします。

このアイプチ人気に火がついたのが私が中高生だった頃。

結局、この頃からカワイイの定義に

薄い顔 < メリハリのある顔

小さい目・一重の目 < 大きい目・二重の目

というのが以前にも増して当然のようになってきたのではないでしょうか。

 

そして、痩せることに力を注ぎまくる日本人女子の憧れるスタイルというと

棒のような細い脚くびれたウエストに対して、豊満な胸

可愛らしいマンガの主人公そのままですよね。

ここからまた、カワイイの定義からぽっちゃり体系が外れてくるわけです。

 

逆に外国人彼氏に外見で求めたいものと言えば

やはり日本人男子にない背の高さ

さらには、なぜか憧れるような外国人の定義に

白人・金髪・青い目

なんてイメージがあったりしませんか?

これってどこから来てるイケメン外国人の定義なんでしょうか?

ディズニーの王子様でしょうか?

 

西洋でモテる顔とは

さて、英語で一重まぶたと二重まぶたを言うと

Single Eyelid・Double Eyelidとなるわけですが

これをネイティブに言っても「?」となります。

一重だ二重だと普通の会話に出てくるのってアジアだけなんですよね。

最も、純粋な外国人であれば一重まぶたになるということがないので当然です。

 

たまに主人と「この人、かわいい(かっこいい)と思う?」という話をします。

それが、面白いほど見事になかなか一致しないんです。

一致するのは、世界的に既に有名になっている俳優や女優など、

誰が見たって外見に非の打ち所がないような人ばかり。

とくに、日本人女性に対しての評価ではほとんど一致したことがありません。

「この人、すごく美人だと思う」

と、テレビを見ていた主人の言葉に顔を上げると、

確かにブスではないが絶賛するような美人でもないと思ったり、

「この人、日本の芸能界でもきれいな女優さんベスト3だと思う」

と私が言うと、主人に「中の上」なんて返されたり。

ところが、日本人男性に対する評価は似たり寄ったり。

 

それに反し、外国人男性に対する評価もまたなかなか合わないんです。

私がキレイな顔立ちと思う男性の顔は

どうやら主人にはゲイっぽいと映ることが多く…

まぁこれは完全に個人の趣味の問題もあるんですが。

一般的な話をすると、日本人女性にもウケやすい

色白で細身で金髪、すらりとした外国人男性

というのはあまり西洋では人気がないようです。

もちろん、これでひとくくりにはできないのですが

西洋で女性に受け入れられないポイントの一つが「色白の男性」

日本人が憧れる外国人男性を考えると

白人がどれだけ色白でも問題ないと思いますが、

日本で色が白いことが女子のステータスになるように、

あちらでは色が黒いことがステータスになるようです。

それも、男女共に。

夏になれば、みんな焼いて小麦色のブロンズ肌にするのに一生懸命。

白人・色白・金髪の男性は西洋では必ずしもモテるポイントではないようです。

 

 日本では女子達が憧れるなりたい顔には

「和顔」「一重」というフレーズがなかなか入りません。

ところが、西洋ではこれこそ「アジアンビューティー」

日本人が皆生まれながらに持っている真っ黒な髪の毛もその一つです。

同じ血同士で子孫を反映してきた日本では

日本人らしさということに飽きてきたのか、

西洋人のようなくっきりとした顔立ちや明るい髪色に憧れる人が多いです。

最近ではハーフのモデルさんやタレントさんの人気がとても高いですよね。

でも、それは西洋でも同じこと。

自分達が持っていないものを美しいと思い、憧れるんです。

 

そしてまた、ガリガリ体系というのは海外では評価されにくいんですね。

細ければ細いほどいいように言われがちですが、

ただでさえ実年齢より幼く見えがちなアジア人でガリガリでは

大人の魅力がなかなか感じられないんです。

太っているのが魅力的ということではなく、

健康的に肉付きが良いのが一番良いということですね。

 

結論、決してブスな日本人が西洋でモテるわけではないんです。

日本では可愛いという定義に当てはまりにくい

ジアンビューティーの部分が

西洋ではエキゾティックな感じで素敵に映るんですね。

実際に、私もとっても美人な日本人妻をたくさん見てきました。

ナチュラルな美しさというものこそ

世界共通の美男美女が持っているものなのかもしれません。

英語嫌いな私が英語漬けになったきっかけ

オーストラリアが変えた若い視点

初めて海外へ行ったきっかけ

初めての海外渡航国はオーストラリアでした。

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私は大学生になるまで海外へ行った経験が一度もありませんでした。

小さな頃は「海外」に対して不思議な憧れがあったように思いますが

学校で英語を学ばなければならないようになってから

文法や英単語を覚えることが億劫になり、英語が嫌いになっていきました。

 

そんな私が海外に行こうと思い立ったきっかけは

夢も何もなく進路のアイデアが浮かばなかった私が

大学の進路指導室を訪ねたこと。

進路指導員に投げかけたとってもアバウトな質問が

「どこに就職するにしても役に立つ資格とか

 そろそろ勉強したほうがいいかなと思うんですけど

 何を勉強したらいいですかね?」

なんだこいつ、と思われたと思いますが

その進路指導員の方はこんな世間知らずの私の質問に

「そんな資格は存在しないよ。

 でも、英語が話せたらどんな分野でも結構役立つかもしれないね」。

なるほど、と素直に納得して

その足で大学の生協センターにあった旅行カウンターに行ったのでした。

そしてその1ヵ月後、人生初の海外オーストラリアへ

1ヶ月の短期留学に出発したのです。

 

人生を変えた刺激的すぎる毎日

オーストラリアに旅立った時、私は19歳でした。

ぎりぎり10代。

でも、この若さが重要だったと思います。

好奇心が掻き立てられ、素直に刺激を受け入れ感動できることって

年を取るごとに失われていく部分だと思うんです。

 

その頃、私の英語力は、be動詞と一般動詞の区別も怪しいほど。

会話でスムーズに出てくる言葉なんて

ハロー!とハーワーユー?くらいでした。

渡航を決めて出発までの1ヶ月間、

気休めに英語のCDなんかを聴いたりしていましたが

全く何の役にも立ちませんでした。

 

1ヶ月の間はホームステイ

子供が3人いる賑やかな家庭にお世話になりました。

何かを聞かれても何かを教えてもらっても

ほとんど理解していない私に、とても良くしてもらったと思います。

普通の家がとても大きくて広いし庭もある!

どの信号も面白い音を立てる!

ごみ収集車にゴミ箱収集用アームがついている!

街中でカップルが普通にキスしてる!

などなど、本当に小さなこと全てが衝撃でした。

そして、なんて小さな世界で19年間も生きてきたんだろうと思ったんです。

 

なにも突然、英語が好きになったわけじゃないんです。

英語が話されているこの世界が、自分が全く知らなかった世界が、

異常なほどに魅力的に感じたんです。

 

初めての語学学校!英語で学ぶ英語

南米の生徒だらけだったクラス

語学学校に入学するとまずレベル分けテストを受けます。

私は見事に一番下のエレメンタリー(初級)クラスでした。

日本人の留学生には、全く英語が話せなくても

中学校から習うある程度の文法が出来る人が多いので

ほとんどの日本人がインターミディエイト(中級)クラスに入ります。

オーストラリアは人気の留学先なので

どの語学学校にも結構な日本人留学生がいるのですが、

私が入学したときは私のクラスには日本人がおらず

ほとんどが南米から来た生徒でした。

 

まず驚いたのは、他の生徒のスピーキング能力。

どこがエレメンタリー!?みんなペラペラすぎる…

というのが、最初の感想でした。

先生が何かを聞けば、みんなが一斉に手を上げて答えようとする。

わかるわからない以前に

手をあげないことが恥ずかしいくらいに思えてきました。

でも、みんな英語がペラペラだったわけじゃないんです。

言いたい英語がわからなければ、堂々と母国語の単語を交えて話すんですね。

スペイン語もポルトガル語も知らない私にとって

全部が英語に聞こえたのは当然です。

彼らの国民性もあります。

話したい!聞いてほしい!前に出たい!勉強したい!

この積極性は、日本人にはなかなかないものですよね。

積極性に溢れた南米人に囲まれて、気がつけば

自信がなくても私も手を上げるようになっていました。

間違えることは恥ずかしくない。

最初にこれを学んだことは、私にとって大きいことでした。

これも、まだ若かったから素直にそう思えたんです。

 

常に持ち歩いていた電子辞書

滞在1ヶ月間の間、何を忘れても絶対に持ち歩いたのが電子辞書

単語しか出てこない昔の和英辞書ですから、

たった1文、伝えたい文章を辞書で調べながら伝えるのに

相当な時間がかかりました。

 

電子辞書の活躍は朝一番、学校への通学道から。

ホームステイ先の近所に、たまたま同じ語学学校の生徒が滞在していて

その子と毎朝学校に行くようになりました。

コロンビア人の女の子で、

学校では私と同じエレメンタリーレベルでしたが違うクラス。

お互いに英単語をほとんど知らず、

でもお互いの辞書を見せ合って見比べながら会話をしていました。

そんな状況だったので正確に全てが伝わっていたのかわかりませんが

異国の同じ年頃の女の子と英語を通じて会話できるということに

たまらない興奮を覚えていました。

 

溢れてくる疑問と質問

どうしてあなたの国では○○○なの?

この質問を英語でするにはどうすればいいの?

滞在中、このはてなが頭の中を何度も往復しました。

残念なことですが、大人になってくると疑問への探究心が薄れてきます。

これは日本人としての国民性もありますが

これはこうなんだ。とありのままをただ受け止めることに慣れてくるんです。

それを、聞きたい!知りたい!と思う気持ちが

英語が大嫌いだった私に、自分から英語の教科書を開かせたんですね。

 

大人になっても好奇心と探究心を持つこと

とても大切なことだと思っています。

嫌いなことに直接向き合ってしまうとモチベーションがあがりませんが

自分の中に何か熱い気持ちがあると、嫌いなことでも向き合えるんですね。

例えば、恋愛だってそうだと思うんです。

もし恋に落ちてしまった彼が、英語しか話せなかったら

なんとかコミュニケーションが取りたいという気持ちから

英語に向き合おうとするんじゃないでしょうか。

きっかけって、以外と単純なことなんです。